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Channel: 奈良の名所・古跡
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苧環塚

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苧環塚
 「おだまきづか」と呼ばれる小さな塚です 撮影日;2013.11.07

 三輪山の神婚伝説ゆかりの塚です
 活玉依姫(いくたまよりひめ)がおだまきの糸を埋めたとされます
 苧環(緒環)とは、糸巻きに麻糸を巻きつけたもので、苧は麻のことだそうです

 陶都耳命には、活玉依姫という美しい姫があった。ある夜の真夜中に、世にもまれなりっぱな若い男がきて、姫と夫婦のちぎりを結んだ。間もなく姫は妊娠した。父母は驚いた。「お前はたしかに妊んでいるが、夫がいないのにどうしたのか。」と問うた。 姫は、「名も何も知りませんが、姿のたいへん麗しい男の人が毎晩きて、夜明けになりますと、どこかへ帰って行きます。」と答えた。「今夜その男がきたら、寝床のあたりに赤い土をまいて置き、緒環(おだまき)の絲の端を針にとおして、男の着物のすそに刺しておけ。」と父母は教えた。 姫は教えられた通り、衣のすそを針に刺しておいた。夜が明けてから見ると、室の周囲の赤土には足跡はなく、糸は戸のかぎ穴からぬけ出て、三輪山の神の杜に入り、家には緒環にわずかに三輪だけが残っていた。それからこの地を三輪と呼ぶことになった。

苧環塚碑 三輪山

 すぐ南側の小さな橋の袂に地蔵堂と大神宮石灯籠が有ります 

★所在地;桜井市箸中1052
★交通;JR巻向駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;

 過ぐ北に箸墓古墳「大市墓」が有ります


芝遺跡

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芝遺跡
 三輪山東麓の扇状地上に立地する遺跡で、弥生時代を通じて営まれた拠点集落です

 これまで、二十数次の調査が行われ、遺跡の南限は初瀬川の氾濫源におよび、北は現在の巻向川を超えて広がっています
 集落内部の構造や環濠の有無はまだよく分かっていません

 弥生時代中期の方形周溝墓や、掘立柱建物を描いた絵画土器、弥生時代後期の住居址など、当時の集落の状況を示す重要な遺構・遺物が数多く確認されています
 弥生時代末、北隣に成立する纒向遺跡との関係で特に注意を要する遺跡です

 
 大三輪中学校の校門前に説明板が有ります

★所在地;桜井市芝1401
★交通;JR三輪駅下車 徒歩15分
★駐車場;埋蔵文化財センターのPより 徒歩5分
★見学;出土品は桜井市立埋蔵文化財センターに保管されています
★問合せ;


 撮影日;2013.11.07 

小川塚西古墳

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11D-498
 巻野内石塚古墳の南東150mの所にある古墳です 撮影日;2013.11.07

 以前は6世紀頃の径35mほどの円墳と考えられていました
 遺跡地図の「11D-498」です
 測量調査によって、一辺約41mの方墳に復元できる可能性があるようです
 周囲には幅約9〜14mの周濠も巡らされていたようです
 墳丘の周りはコブシ大の石が巡らされていて、葺き石が施されていたようです
 
 東側に並んで、小川塚東古墳が有ります
 もともとは2つの古墳を合わせて小川塚古墳と呼ばれていました
 墳丘は削平されていて、現状では古墳と認識できないほど表面が平坦になっています
 レーザー探査によって、径約35m程度の円墳に復元できることが判明しました
 須恵器が出ているので古墳時代後期?の古墳と推定されています

11D-497
 すぐ北側にサシコマ塚「11D-497」が有ります
 径約13mの円墳?(未調査?)

 いずれも埋葬施設など不明です 

★所在地;桜井市箸中小川
★交通;JR巻向駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★見学;見学自由
★問合せ;

茶ノ木塚古墳

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茶ノ木塚古墳
 ホケノ山古墳の北東80mの所に有ります 撮影日;2013.11.07
 (後方に見えるのは、箸墓古墳「大市墓」です)

 径約20mの円墳?とされていますが、帆立貝式前方後円墳の可能性も指摘されています
 築造は不明ですが、ホケノ山古墳の東側にある堂ノ後古墳と同じ頃と考えてよいと思われます
 
慶運寺裏円墳
 すぐ近くの慶運寺本堂裏には石室(慶運寺裏古墳)が開口していて、見学できます
 墓地のある裏山も径約12mの円墳↑で、墳丘上に石材が露出しています

★所在地;桜井市箸中字茶ノ木
★交通;JR巻向駅下車 徒歩15分
★駐車場;有ります
★見学;見学自由
★問合せ;

 西隣には、北口塚古墳が有ります 

ツヅロ塚古墳

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 茅原大墓古墳の少し北の畑の中に有ります 撮影日;2010.01.17

 径30mの円墳とされていましたが、纏向形前方後円墳の可能性が指摘されています
 遺跡地図の「11D-515」です
 (航空写真で見ると、六角形に見えますが・・・)
 調査はされていないので、埋葬施設や築造年代も不明です
 茅原大墓古墳を盟主墳とする古墳でしょうか
ツヅロ塚古墳

 すぐ東側にツクロ塚「11D-516」が有ります
 径約10mの円墳と思われますが、北半分は削られて半円状になっています
ツクロ塚

 南東50mの所には狐塚古墳「11D-517」が在ります
 削られて、ほとんど墳丘はありません

 さらに南東50mの民家脇に石神塚古墳「11D-518」の墳丘が残っています
 この古墳も纏向形前方後円墳の可能性があり、横穴式石室が在ったとされています

★所在地;桜井市箸中字神ノ上
★交通;JR巻向駅下車 徒歩20分
★駐車場;なし
★見学;見学自由
★問合せ;

 ホケノ山古墳から5分ほどの所です


 2013.11.07再訪  3013.11.10編集・画像追加

長岳寺の五輪塔群

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長岳寺の大五輪塔
 山門をくぐってすぐ右手へ行くと立派な五輪等が並んでいます 撮影日;2013.11.07

 鎌倉時代後期〜南北朝時代の五輪等や宝篋印塔です
 中央の最も大きな五輪塔は、鎌倉時代後期の物です
 高さ206cmで無地です 

長岳寺の五輪塔 長岳寺の五輪塔群

★所在地;天理市柳本町508
★交通;JR柳本駅下車 徒歩18分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;

話し方観音

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話し方観音
 長岳寺の新四国八十八所の途中に有ります 撮影日;2013.11.07

話し方碑 金井金子郎先生之像と顕彰碑とともに立っています
 昭和53年に建てられています
 金井金子郎氏は関西言論科学研究所所長だった人です

 長岳寺と行燈山古墳「崇神天皇陵」の間に広がる大きな墓地の北側中ほどに有ります
 

★所在地;天理市柳本町
★交通;JR柳本駅下車 徒歩15分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;


長岳寺古墳
 長岳寺の新四国八十八所をさらに進んで、森の中へ入っていくと
 ちょうど長岳寺本堂の南の丘陵上に古墳のような高まりが有ります
 墳丘?の南側に30〜34番の祠が有ります
 径10mほどの円墳でしょうか
 墳頂には陥没坑が有り、石のベンチ?(祭壇ではなさそう)が有ります 
長岳寺古墳陥没坑 長岳寺古墳頂

長岳寺の大石棺仏

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長岳寺の大石棺仏
 古墳の石材に彫られているそうです 撮影日;2013.11.07

 高さ2.4m・幅1.8m・厚さ30cmの板状凝灰岩に光背を彫り込んで、弥勒菩薩像が厚肉彫りされています
 鎌倉中期の作です
 摩滅もなく、力強さがあり、表情にはほほえみも見られる美しい弥勒さんです

 古墳の石棺蓋石とされていますが、竪穴式石槨の天井石との説も有るようです
 王墓級の古墳の物である可能性も高く、直ぐ南の行燈山古墳「崇神天皇陵」から持ち出された石材でしょうか?

長岳寺の石仏 長岳寺の石仏2

 境内には鎌倉時代から江戸時代にかけての石仏が数多くあります 

★所在地;天理市柳本町508
★交通;JR柳本駅下車 徒歩20分
★駐車場;有ります
★入山料;大人350円
★拝観時間;10:00〜17:00 (無休)
★問合せ;0743-66-1051「長岳寺」


長岳寺の石塔

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長岳寺の十三重石塔
 十三重石塔は叡尊の供養塔と伝わります 撮影日;2013.11.07

 方丈池の東畔に建っています
 鎌倉時代作で、初層軸部に文殊菩薩が彫られている事から、西大寺中興の祖・興正菩薩叡尊の供養塔とも伝えられます
 他の面には阿弥陀如来坐像・地蔵菩薩坐像・僧形坐像も彫られています
 現在は塔屋根石、不ぞろいな十二層で、高さ約3m
 七層目から十層目辺りが歪んでおり、独特の形状を保っています
 相輪は下に置かれています 

長岳寺の宝篋印塔 長岳寺の五輪板卒塔婆

 池の南側に建つ宝篋印塔も鎌倉時代後期の作です
 鐘堂の西側に有ります
 相輪は、上部を欠失しています
 塔身に舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りしています

 鐘堂の傍らに、五輪板卒塔婆が有ります
 凝灰岩製で、高さ197cm
 五輪の各輪に、四門の梵字の内、菩提門の梵字を刻んでいます
 これも鎌倉時代後期の作です

★所在地;天理市柳本町508
★交通;JR柳本駅下車 徒歩20分
★駐車場;有ります
★入山料;大人350円
★拝観時間;10:00〜17:00
★問合せ;

月日磐

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月日磐
 円い「日」と、欠けた「月」が線で描かれています 撮影日;2013.11.09

 吉城川の上流「水谷川」の中に有る幅1m・高さ80cmほどの石です
 いつ頃彫られた物かは不明です

 以前は星も描かれていて、「月日星磐」とも呼ばれたとする説も有るようです

 月の方が少し大きく、少し不自然のように思えます
 日食を描いたと考えると、丸いほうが月になりますね

吉城川 吉城川石灯籠

 奈良時代、ここには氷を作るための「氷池」と、貯蔵するための「氷室」があったとされます
 春日氷室、水屋氷室とも呼ばれたようです
 現在国立博物館前にある「氷室神社」はこの氷室のための神社で、もとはこの地にあったと伝えられています

 斜面にある石灯籠はその頃の物でしょうか
 月日磐のツキヒとは、朝廷に献じる「調(ツキ)の氷(ヒ)」を産出したこの地にあった石彫を、調氷をもじって月日と呼んだものだと言う説も有るようです

★所在地;奈良市春日野町
★交通;近鉄奈良駅より バスで「春日大社本殿前」下車 徒歩10分
★駐車場;スペース有り
★入場料;見学自由 (滑りやすいので注意)
★問合せ;

 「左鶯の瀧・右月日磐」の石碑から川へ降りていくと堰の先に見えます
 奈良・春日奥山「月日亭」の下の川中です 


 下流にある「洞楓」の碑(月日亭休憩舎の脇)
月日亭休憩舎 洞楓碑
 この辺りは「洞の紅葉」という紅葉の名所らしいです
 遊歩道の反対斜面に、洞の仏頭石が有ります

奈良・春日奥山「月日亭」

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月日亭
 ミシュランガイドにも掲載されています 撮影日;2013.09.29

 春日山原始林のなかに静かに佇んでいます
 明治36年に奈良県知事が要人をもてなす施設「迎賓館」として建てられました

 天平の昔、吉城川上流の水谷川を利用した氷池が作られていました
 厳冬の候、出来た氷を「月日の磐」辺りに在ったとされる氷室に貯え、夏に朝廷へ献上していたそうです
 その史跡にちなんで名付けられています 

★所在地;奈良市春日野町158
★交通;近鉄奈良駅より バスで「春日大社本殿前」下車 徒歩15分
★駐車場;有ります
★宿泊;2〜4名(1日3組)
★休館日;無休(12月31日を除く)
★料理;10000円〜
★問合せ;0742-26-2021 (月日亭ホームページ

 水谷茶屋から徒歩8分
 春日奥山遊歩道の入口から5分ほどです

オガタマノキ(手向山八幡宮境内)

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オガタマノキ
 推定樹齢は300年です 撮影日;2013.11.09

 手向山神社「東大寺八幡宮」 の本殿に向かって右に有ります
 樹高約18m、幹周2.4m

 オガタマノキは暖地に生育するモクレン科の常緑高木です
 花は約3cmで黄色みを帯び、とても良い香りを放つそうです
 密に繁る葉は光沢があり、長楕円形で硬いが、ミカドアゲハの幼虫が食べます
 昔は「賢木、栄木、さかき」と呼び、神事に用いました
 現在用いられるツバキ科の「サカキ」とは別で、招霊(おきたま)の「おがみたまう木」が訛って「オガタマノキ」になったとそうです
 秋に果袋の中に真っ赤な丸い実が成り、振ると妙な澄んだ音がするそうです

 天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で踊った時、手に持っていたのが「オガタマノキ」の小枝で、神楽鈴の起源だそうです

菅公腰掛石 菅公腰掛石鳥居
 摂社若宮の拝殿横に「菅公腰掛石」が有ります

 「このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」
 昌泰元年(898)10月、宇多上皇の吉野宮滝御幸に随行した道真一行が奈良に立ち寄った時に詠んだと伝えられます
 歌に詠まれる手向山とは大和と山城の国境の平城山(ならやま)の峠を指すと言われていますが、ここ手向山八幡宮で詠まれたという言伝えも有ります

★所在地;奈良市雑司町(手向山八幡宮境内)
★交通;近鉄奈良駅より バスで「東大寺大仏殿」下車 徒歩10分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;

徳融寺の笠塔婆

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徳融寺笠塔婆
 鎌倉時代後期の笠塔婆です 撮影日;2013.11.09

 高さ115cm・幅40cmで、花崗岩製です
 如来立像 (像高78cm)が半肉彫りされています
 北面:薬師如来立像、西面:弥勒仏立像、東面:釈迦如来立像、南面:阿弥陀如来立像
徳融寺笠塔婆左 徳融寺笠塔婆背面
 もとは、背の高い塔身が有ったようですが、下の部分を欠失しています 

 両脇に在る宝篋印塔は藤原豊成公と中将姫の供養塔です
宝篋印塔西塔 宝篋印塔東塔
 宝篋印塔西塔が藤原豊成公の供養塔(鎌倉時代後期の作で、高さ180cm)
 宝篋印塔東塔が中将姫の供養塔(室町時代中期の作で、高さ170cm)

 横に建つ毘沙門堂は、市指定の文化財です
徳融寺毘沙門堂
 江戸時代初期の寛永9年(1632)の建立だそうです

★所在地;奈良市鳴川町25(徳融寺の境内)
★交通;JR・近鉄奈良駅下車 徒歩15分
★入場料;見学自由
★問合せ;

寺口忍海A-5号墳

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寺口忍海A-5号墳奥壁
 墳頂に墓石が建っているので、すぐに見つけられます 撮影日;2013.11.16

 径18m 、高5mの背の高い古墳です
 遺跡地図の「13D-369」です
 開口部は羊歯で覆われて分かりづらいですが、南東に開口する横穴式石室(右片袖式)が有ります

寺口忍海A-5号墳丘 寺口忍海A-5号墳開口部
 羨道は土砂が堆積していて狭いですが、入室可能です
 羨道部長約4m
 玄室長約8m・幅2m・高さ1.8m(土砂で1mほど埋まっている様子)  

寺口忍海A-5号墳開口 寺口忍海A-5号墳羨道 寺口忍海A-5号墳袖部

★所在地;葛城市寺口(葛城山麓公園の北側の山中)
★交通;近鉄忍海駅下車 徒歩45分
★駐車場;有ります
★見学;自己責任で
 (侵入方法が分からず、3度目の正直で見学できました)
★問合せ;

 柵が巡らされていて、山内は立入り禁止のようです
 柵の隙間から山内に侵入(足の長〜い方ならまたげるかも)


寺口忍海A-5号墳の森
 墓地の北側に、通行止めされた道が有ります
 乗り越えて進むと、画像の畑(田圃)が見えてきます(畑の奥にA-5号墳が有ります)
 畑の手前に柵に切れ目が有り、左手の薮へ入っていきます
 少し行くと、右手上にテープが巻かれた木が有るのでよじ登ります
 登ったら、後はまっすぐ進んでいけば見えてきます

 寺口忍海古墳群に有る石室が見学できる古墳
 寺口忍海D-11号墳寺口忍海D-30号墳寺口忍海E-?号墳寺口忍海E-2号墳
 もう1基、石室が開口する古墳が在るようなのですが、探索中です

七つ塚古墳群(山町)

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七つ塚6号石材墳群
 横穴式石室が在った古墳が並んでいます 撮影日;2013.11.23

 6基の円墳からなる古墳群です(六つ塚とも称されます)
 墳丘は残っていますが、いずれの墳丘も大きな盗掘坑があります
 横穴式石室があったようです

 堂所(どどころ)池の西側から順に1号墳です
 現状5基がはっきりと確認できます
 堂所の東塚・西塚・東二塚・西二塚・堂所塚という名前もついているようです(どの古墳の名前かは?)

七つ塚6号墳丘 七つ塚6号墳盗掘 七つ塚3号墳
 一番東側の古墳「8B-48」は径約14m・高さ1.5mほどの円墳 
 石室石材はほとんど抜かれ、開口部辺りに数個の石材が転がっています
 盗掘坑の大きさから、10m以上ある石室だったでしょうか?
 真ん中の古墳が一番大きく、径15m以上・高さ1.7mほどで、巨大な盗掘坑が有ります 
 3号墳は径8.5mの小円墳

★所在地;奈良市山町堂所1254
★交通;JR・近鉄奈良駅より バスで「円照寺」又は「山村町」下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;

 五つ塚古墳群円照寺墓山古墳群から西へ300m程の所です
 雑木林ヘ入ると、斜面手前に並んでいます


七つ塚古墳群

円照寺山門脇古墳

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円照寺山門脇古墳
 茶山塚とも称される古墳です 撮影日;2013.11.23

 円照寺山門手前の南へ行く細い道を通り、大師堂を過ぎて左手に2基の古墳が有ります 
 正確には、古墳とは断定されていないようです

 1号墳「8B-28」は一辺約12.5m・高さ約1.5mの方墳
 墳頂は平らになっていて、盗掘坑のような穴があるそうです

 2号墳「8B-29」は径8m・高さ0.7mほどの円墳と考えられています
 1号墳のすぐ北側に有り、墳頂には横穴式石室が在ったような窪みがあるそうです

岡山稲荷神社 稲荷社脇の古墳石材?

 古墳の南側に広場が有り、北隅に「岡山稲荷神社」が祀られています
 その北側に古墳が見えています
 柵前の石段に使われている2枚の石は古墳の石材でしょうか?

★所在地;奈良市山町字岡ノ山1312
★交通;JR・近鉄奈良駅より バスで「円照寺」下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★見学;柵で囲まれ立ち入りはできません
★問合せ;


 小路をさらに南へ鳥居を出ると竜王池が有り、中島には小さな古墳「大川池塚古墳」が在ります
 現在は痕跡も無く、小さな神社になっています 
大川池塚古墳 稲荷社への参道鳥居

マエ塚古墳

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マエ塚古墳周濠跡
 佐紀陵山古墳「日葉酢媛命陵」の北東側、後円部に接する場所に有った巨大円墳です 撮影日;2013.11.24

 径50m・高さ7m
 幅13m周濠が有り、外堤は幅28m・高さ1.5mという大規模なものだったそうです
 (現在は、その周濠が道路として跡をとどめるのみです)
 墳丘には、円筒埴輪や家形埴輪・形象埴輪が並べられていたようです

 昭和40年に住宅開発で消滅する前に発掘調査されています
 墳丘中央部に、南北に主軸を持つ長さ9m・深さ2mの墓壙が検出されました
 朱塗りの割竹形木棺(長さ不明、径60cm)が安置されていました
 棺の北に接して東西115cm・南北65cmの副室あるいは櫃のような施設もあったそうです

 棺内から碧玉製石釧の完形品1・破片9・副室から銅鏡9・石製合子2・石製坩1
 棺の外側から、鉄斧・鍬刃先・鉄鎌・直刀・剣形鉄器・刀子など多数の鉄器が検出されています

消滅前のマエ塚 マエ塚鏡
 築造年代は4世紀末〜5世紀初頭です
 佐紀陵山古墳「日葉酢媛命陵」の陪冢とする説も有るようです 

★所在地;奈良市山陵町字御陵前小字マナ塚373
★交通;近鉄大和西大寺駅下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★見学;消滅しています
★問合せ;

ホリノオ古墳群

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ホリノオ5号墳奥壁
 6基の円墳からなる古墳群です 撮影日;2013.11.30

 正確には、石上豊田古墳群ホリノオ支群です
 ネットでは、ほとんど紹介されていませんが、探索し甲斐のある古墳群だと思います

 2号墳「8D-282」は径11mの円墳
 墳頂には大きな盗掘坑があり、南に開口する横穴式石室のようです

ホリノオ1号墳丘 ホリノオ1号墳盗掘坑
 1号墳「8D-283」は径15mの円墳 2号墳同様墳頂には大きな盗掘坑があります
 南に開口する横穴式石室です 羨道部左壁に少し石組みが残っています
 鏡、玉、金環、鏃、釘、農工具、土師、須恵などが出土

ホリノオ1号墳奥壁 ホリノオ4号墳奥壁
 4号墳「8D-355」は径14.5m、比較的良好に墳丘が残り、南に開口する両袖式?の横穴式石室が有ります
 奥壁部分の石組みが残っています
ホリノオ4号墳丘 ホリノオ4号墳玄室

ホリノオ5号墳玄室 ホリノオ5号墳開口部
 5号墳「8D-285」は径15mの円墳、天井石は有りませんが良好な片袖式の横穴式石室が残っています
 珍しく西側に開口しています
 羨道部の長さは一部は解されているので分かりませんが、幅は60cmほど
 玄室は長さ5m・幅1.5mほど、高さ1.8m?
 玉、金環、刀、鏃、土師、須恵、釘などが出土
ホリノオ5号墳丘 ホリノオ5号墳袖部

ホリノオ6号墳 ホリノオ6号墳玄室
 6号墳「8D-284」は径14.5m
 5号墳同様に西に開口する片袖式の横穴式石室です
 少し大きめの石材が使われています 
 玄室は長さ3.5m・幅1.8mほど、高さ1.8m?
ホリノオ6号墳羨道 ホリノオ6号墳奥壁

ホリノオ6号墳袖部
 3号墳は盗掘坑らしき場所が有りますが、墳丘もよく分かりません

★所在地;天理市豊田町ホリノヲ
★交通;JR・近鉄天理駅より バスで「石上神宮前」下車 徒歩25分
★駐車場;有りません
★見学;自己責任で
★問合せ;



 山内を探索した状況と遺跡地図の場所が違うように思います
 おおよその位置を書いてみました
 

タキハラ1号墳

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タキハラ1号墳石室
 ゴルフ場の進入路を10mほど進んだ左手に有ります 撮影日;2013.11.30

 豊田・石上古墳群タキハラ支群の一基です
 (遺跡地図の場所とは違うので、正確な古墳名は?)

 径13mの背の高い円墳です
 南に開口する横穴式石室(片袖式)が在ります
 羨道部は破壊され、天井石や奥壁も無くなっています

 1号墳からは、金銅製の鈴が出土したそうです

タキハラ1号墳開口部 タキハラ1号墳玄室

 ゴルフ練習場進入路付近に並んでいた古墳群ですが、1号墳以外は墳丘確認できませんでした

 4号墳「8D-358」は東西12m・南北14mの円墳でした
 両袖式横穴式石室が有ったようです
 遺物として須恵器・土師器・鉄器・石製品があったようです

★所在地;天理市豊田町字滝原
★交通;JR・近鉄天理駅より バスで「国道岩屋」下車 徒歩10分
★駐車場;有りません
★見学;自己責任で
★問合せ;


 北側から見た墳丘
タキハラ1号墳丘

石神神宮のイチイガシの巨樹

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石神神宮のイチイガシの巨樹 
 道の中に聳え立っています 撮影日;2013.07.10、11.30

 樹高約25m、幹周り4.15m
 樹令は、およそ300年と言われています

 石上神宮の敷地内を通るこの道は、(北)山の辺の道です
 周りの森は往時の植生をよく残していて、イチイガシは照葉樹林の主要構成種げす

石神神宮のイチイガシ根元 石神神宮のイチイガシ枝振り

 すぐ近く(塀の内側)にはイチョウの巨樹が有ります
 幹径1m程、樹高20m以上有り、黄葉の時期はとてもよく目立ちます

石神神宮のイチョウの巨樹 石神神宮のイチョウ根元

石神神宮の楼門背後のイチョウ

★所在地;天理市布留町384(石上神宮の境内)
★交通;JR・近鉄天理駅より バスで「石上神宮」下車 徒歩3分
★駐車場;有ります(無料)
★入場料;見学自由
★問合せ;


石神神宮のイチイガシとイチョウ イチイガシ前から見た楼門
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