鎌倉時代後期の笠塔婆です 撮影日;2012.06.29
小原のツチンド(辻堂墓地)に二基の笠塔婆が立っています
父の祐盛が永仁6年に亡くなり、その翌年には母も亡くなった為、子息の道仏が一基は母の往生を願い、もう一基は父の一周忌供養の為に造立しました
総高237cmで、花崗岩で造られています
宇陀市指定の文化財です
笠塔婆の後ろに建つ阿弥陀三尊石仏も宇陀市指定の文化財です
三尊を各々別石で刻んだもので、亡き父親 祐盛のため子息の道仏が造立しました
中尊は、笠石が載っています
中尊は像高128cm、向かって左側の光背面に「永仁六年(1298)、戊戌、六月十六日 為過去祐盛造立之」の刻銘があります
向かって右側の脇侍は観音菩薩立像で、像高は85cm
左側の脇侍は勢至菩薩立像で、像高は85cm
★所在地;宇陀市室生小原
★交通;近鉄室生口大野駅より
★駐車場;なし
★入場料;墓地にはフェンスが有りますが、開けて入れます
★問合せ;
参照;つちんど墓地阿弥陀三尊石仏:石仏と石塔のページ・つちんど墓地笠塔婆 :石仏と石塔のページ