曽爾村で石室が見られる唯一の古墳です 撮影日;2012.11.04
小円墳が3基並んでいます
楯岡山1号墳「104-20」はいちばん北東側で、はっきりとした墳丘が有ります
南側は小路で削られているようです
径約15m・高さ4mほどの円墳でしょうか(方墳のようにも見えます)
石室の開口部は狭く、かなり土砂が流入しています
墳頂に2ヶ所穴が開いていて、奥壁が少し見えます
小路を挟んで南東に2号墳と3号墳が並んでいます
2号墳「104-21」は径約10mの円墳と思われます
墳丘ははっきりしません
かなり削られているようです
盗掘の為か墳頂が凹んでいます(開口していません)
天井石の一部?露出しています
3号墳「104-22」は径16m・高さ3mの円墳です
羨道部長1.94m・幅1.06m、玄室長3.6m・幅1.5mほど 片袖式の石室
開口部は土砂でかなり埋まっていますが、30cm弱の高さがあり、入室可能です
【伝承】
盾岡山の麓に速総別王と女鳥皇女の墓と伝わるふたつの古墳があります。
古事記によれば、速総別王は仁徳天皇の命により女鳥皇女との仲を取り持つ使者として送られましたが、皇女の速総別王に対する秘めたる愛情を打ち明けられ、その想いに打たれた速総別王は皇女を娶り、天皇の恨みをかってしまいました。
また速総別王は、彼の和歌の内容から謀反の疑いがかけられ、女鳥皇女ともども仁徳天皇の軍勢に追われる身となります。
そして曽爾まで逃げたところで、ふたりは追手に捕まり殺されてしまいました。
一説によるとこれは豪族の墓で、この場所より少し離れた覆矢塚という地がふたりの墓であるといわれています。
★所在地;宇陀郡曽爾村今井
★交通;名阪国道「針IC」より369号線を宇陀・曽爾方面へ
曽爾中学校の進入路を上がると右手に有ります
★駐車場;曽爾中学校横の曽爾村B&G海洋センターに広いP有り
★入場料;見学自由
★問合せ;