標高550mの金剛山中腹の景勝地に有ります 撮影日;2013.01.20
高宮段と言う小字名が残っていて、俗に高宮と呼ばれます
現在は、金剛山登山道の小和道沿いに有り、木々に囲まれています
塔及び金堂の基壇と各々の礎石が残っています
出土品から奈良時代に創建された古寺の跡と推定されています
行基菩薩伝に行基24才のとき高宮寺の徳光について戒を受けたとあり、『日本霊異記』にも「日本国大倭国葛上郡高止」の記事があるそうです
金堂は5間×4間(12.8m×9.8m)の大きさで、礎石は2個を除き整然と残っています
礎石は柱座及び地覆座を造り出す精巧な礎石を用いています
八葉複弁蓮華文軒丸瓦・扁行唐草文軒平瓦が採取されています
奈良中期の瓦で、これ等の創建瓦は朝妻廃寺やニ光寺廃寺と同笵だそうです
塔は金堂の東南20mの地点にあり、土壇がはっきりと残っていますます
心礎は失われていますが、他の礎石は自然石で大部が残存しています
塔一辺は約5.5mと推定されます
昭和2年に国史跡の指定を受けています
金堂跡には『史跡高宮廃寺跡』の碑が立っています
★所在地;御所市鴨神
★交通;高鴨神社より 徒歩45分(登山口からは20分ほど)
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;0745-62-3346(御所市観光協会)