現在は、墳丘が在った付近に小堂が建てられています 撮影日;2013.02.11
昭和21年12月に、開墾に伴って組合せ家形石棺が出土しています
調査時にはすでに古墳の封土は除去され石棺が露出する状況であったため、墳丘の規模・形状は不明です
現状、径30m程の円墳または50m以上の前方後円墳のようにも見えますが、尾根上に在った小円墳のようです
石棺の写真や図面は残っていませんが、竹内古墳群(竹内22号墳)の茶山古墳出土の石棺と構造や埋葬状況がよく似ていると報告されています
石棺の外側は約7.6cmの厚みの粘土で固めているのみで、石室のような施設は無かったようです
石棺は東西方向に置かれ、石棺の北側に西寄りに須恵器高坏11 個が3 列に並んで置かれていました
また、石棺の東側で須恵器台付長頸壺と提瓶が出土しています
さらに東側で土師器高坏が出土しています。棺内東寄りで玻璃玉3、小玉1 点が出土しています
その他、調査前に直刀断片と馬具類が取り出されていました
出土した馬具は鏡板2・銜2・?具1・雲珠1・辻金具5の計11点で、河合町内では唯一の出土例です
★所在地;北葛城郡河合町佐味田字小墓
★交通;近鉄池部駅下車 徒歩35分
★駐車場;馬見丘陵公園の駐車場より、徒歩12分
★問合せ;