県内で最も古いとされている電動式のエレベーター建屋です
10年ほど前まで製薬業を営んだ宮本延寿堂の敷地に有る建物です
大正5〜10年頃の建築で、陸屋根を丸薬の干し場としていました
当時はどこの家庭にでも配置薬が有りました
商売が軌道に乗り、庭だけでは乾し場が手狭になって建てたようです
当寺としてもかなり珍しいドイツ製の電動エレベーターが使われています
外壁は分厚い杉板が張られ、100年近く経った現在でも往時の姿を今に留めています
主屋とは渡り廊下で繋がれています
主に六神丸などの丸剤を天日干しで乾燥させていたようです
六神丸はジャコウ、牛黄(牛の胆石)、熊胆(月の輪熊の胆嚢)、人参(オタネニンジン)、真珠、蟾酥(せんそ:がまの油)を成分とし、名称はこの6つの神薬(高価で貴重な薬)でできていることに由来します
★所在地;高市郡高取町大字清水谷1011
★交通;近鉄壺阪山駅より バスで壺坂寺口下車 徒歩5分
★駐車場;なし
★入場料;公開はしていません(外観のみ見学可)
★問合せ;
高生神社の参道横に有ります
撮影日;2011.04.11