「おだまきづか」と呼ばれる小さな塚です 撮影日;2013.11.07
三輪山の神婚伝説ゆかりの塚です
活玉依姫(いくたまよりひめ)がおだまきの糸を埋めたとされます
苧環(緒環)とは、糸巻きに麻糸を巻きつけたもので、苧は麻のことだそうです
陶都耳命には、活玉依姫という美しい姫があった。ある夜の真夜中に、世にもまれなりっぱな若い男がきて、姫と夫婦のちぎりを結んだ。間もなく姫は妊娠した。父母は驚いた。「お前はたしかに妊んでいるが、夫がいないのにどうしたのか。」と問うた。 姫は、「名も何も知りませんが、姿のたいへん麗しい男の人が毎晩きて、夜明けになりますと、どこかへ帰って行きます。」と答えた。「今夜その男がきたら、寝床のあたりに赤い土をまいて置き、緒環(おだまき)の絲の端を針にとおして、男の着物のすそに刺しておけ。」と父母は教えた。 姫は教えられた通り、衣のすそを針に刺しておいた。夜が明けてから見ると、室の周囲の赤土には足跡はなく、糸は戸のかぎ穴からぬけ出て、三輪山の神の杜に入り、家には緒環にわずかに三輪だけが残っていた。それからこの地を三輪と呼ぶことになった。
すぐ南側の小さな橋の袂に地蔵堂と大神宮石灯籠が有ります
★所在地;桜井市箸中1052
★交通;JR巻向駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由
★問合せ;
過ぐ北に箸墓古墳「大市墓」が有ります