平尾山古墳群の高井田支群第2支群56号墳です 撮影日;2014.01.05
盛土の大半が流失しており、前方後円墳の可能性も有りますが、径22mの円墳と推定されています
発掘された横穴式石室が覆屋を架けて保存展示されています
扁平な板石を積み上げて築かれた片袖式横穴式石室です
玄室の規模は、長さ3.73m、幅は奥壁部2.34m・玄門部2.26m
高さは奥壁の残存部で約1.3m
羨道部は長さ約2.0m、幅は玄門部1.18m
石室内からは円筒埴輪や朝顔形埴輪、蓋形埴輪が合わせて9個体分出土
玄室には2つの棺が置かれていたようです
中央に置かれた棺の位置から純金製耳環1個、鉄刀1口が検出
東側壁側に置かれた棺からは、神人龍虎画像鏡1面(中国鏡 直径20.6cm)、熨斗1口、純金製耳環2個、鉄刀1口、刀子2口、ガラス玉が5群に分かれて検出
他に、槍・矛・鉄鏃多数・横矧板鋲留衝角付冑・頸甲・肩甲・小札・馬具である鐙の破片・?具・鎌・釶・刀子・金銅片・須恵器多数・土師器などが出土
出土品は2008年に一括して柏原市指定有形文化財に指定されている
築造は480〜490年頃と推定されました
平尾山古墳群や高井田横穴墓群より半世紀近くも先行する時期の古墳です
★所在地;柏原市高井田(史跡高井田横穴公園内)
★交通;JR高井田駅下車 徒歩10分
★駐車場;有ります(7台程度)
★見学;見学自由
★問合せ;072-976-3430(柏原市教育委員会 生涯学習部 文化財課)