二つの石室が開口しています 撮影日;2014.03.29
本殿のすぐ背後に有る全長約42mの前方後円墳です
後円部の径21m・高さ5m、前方部の最大幅は26m・高さ4.5m
前方部を東に向けています
前方部と後円部2ヶ所に横穴式石室が開口する数少ない形式の古墳
昭和45年9月7日に名張市の文化財に指定されています
石室開口部の幅は、ともに80cmほどですが、高さは後円部が40cm・前方部が25cmほどしかなく、這って入らなければなりません
後円部の石室は、全長9.8mの両袖式横穴式石室
一辺2m前後の大きな石材で築かれています
玄室長さ4.7m、幅2m・高さ1.3m
組合式石棺が収められていたようです
前方部の石室は、全長7.65mの両袖式横穴式石室
一辺50cm前後の小さい石材で築かれています
玄室が長さ4.55m、幅1.65m
箱形石棺が収められていたようです
出土遺物は、後円部石室から出土した須恵器の台付長頸壺、広口壺と墳丘で確認された埴輪円筒の破片などがある
築造は、出土遺物から6世紀中頃と推定されます
名張盆地を治めた首長層を葬ったものと考えられています
境内の南東隅に、2基の円墳も有ります
★所在地;名張市安部田大殿1942 (鹿高神社)
★交通;近鉄赤目口駅下車 徒歩40分
★駐車場;有ります
★見学;自由 (入室は自己責任で)
★問合せ;