西谷9号児童公園内に保存される3基の古墳です 撮影日;2014.05.11
4号墳は東西15m・南北20mの楕円形墳です
南北2つの埋葬施設が在りました
南土壙は底部で8m×2mの規模があり、南方向に羨道部のような通路を持った横穴式石室風の形態をしており、中央部に組合式石棺を安置していました
北土壙は組合式石棺を直葬していました
半壊した底板と側板2枚(完存)が見つかっています
築造時期は須恵器から6世紀後半とみられています
中央に位置する5号墳は南北径13m、東西径10mの楕円形墳です
南北2か所の埋葬施設があり、両方とも組合式石棺直葬
南棺の内法規模は全長1.25m、幅約35cmと小さく、小児用で追葬されたのではないかと見られています
築造時期は6世紀後半
金環、銀環、鏃、土師器、須恵器が出土
一番北側に位置する6号墳は南北径10mの楕円形の円墳
石棺直葬(組合式石棺?)
金環、鏃、須恵器が出土
築造時期は須恵器の型式から6世紀後半
遺跡地図の「10D-110〜112」です
安部山古墳群は通称安部山と呼ばれる屋根上に築かれた前方後円墳1基と円墳6基で構成される小規模な古墳群
うち円墳の3基(2号・3号・7号墳)は消滅
築造はいずれも6世紀
★所在地;北葛城郡広陵町馬見南3丁目(9号児童公園内で保存)
★交通;近鉄築山駅より下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;