生駒山地の稜線上に十三基の塚が並んでいます 撮影日;2013.03.24
最高所中央に親塚(径6m、高さ1m)が有ります
これを中心に西に156度に開いて南北に各六基の小塚(径4〜5m、高さ0.4〜0.8m)が真っ直ぐに並んでいます
親塚の西側(正面)には祭壇状の石組みが残っています
江戸後期の嘉永3年(1850)に立てられた十三塚標柱も有ります
神武天皇の皇后墓などの伝承があるそうです
河内方面からの参拝者が多く、小旗を立てる等の信仰もみられました
平群側では雨乞の松明行列の道筋になっていたそうです
昭和8年に南側七基が発掘調査されましたが、表土層から古銭や土器小片が出土したのみで、埋葬施設や埋蔵遺物は確認されませんでした
これ以後、信仰は途絶えたそうです
十三塚は、かって全国に数百ヶ所分布しました
開発行為で激減する中で、完存する十三塚として、兵庫県氷上郡山南町の岩屋十三塚とともに重要有形民俗文化財の指定を受けました(昭和61年 3月31日)
築造時期は定かでは有りません
延宝7年(1679)編の『河内鑑名所記』に記載があり、中世後半まで遡る可能性があります
塚に触れると崇りがあり、塚に雨乞いをし塚に祈ると災難や疾病が平癒すると伝えられていました
★所在地;生駒郡平群町福貴畑2310・2691
★交通;近鉄
平群駅より バスで「福貴畑集落センター」下車 徒歩25分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;