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Channel: 奈良の名所・古跡
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実相寺の十三重石塔

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実相寺の十三重石塔
 鎌倉時代後期の特徴をよく表している石塔です 撮影日;2015.05.02

 江戸時代初期の寛文4年(1664)の造立とされています
 本堂の前方に立っています
 市の指定文化財です

 高さ約4m(相輪上部を欠損する)
 初層軸部は、舟形を彫りくぼめ半肉彫りのた顕教四仏が現されています

実相寺の十三重石塔四仏 実相寺境内

 実相寺の本堂の一隅には、等身大の天狗が祭ってあるそうです
 昔、この寺の和尚さんの母の、ある夜の夢に天狗があらわれ、
 「われは堺の太田神社の木の上にいる天狗である。そこにいるのはいやでたまらない。早く郡山にきたいから迎いにきてくれ。」といい終わると、夢がさめた
 和尚と母のふたりが堺の太田神社にいって連れてかえったのが、この天狗であるという 

★所在地;大和郡山市矢田町通38(実相寺境内)
★交通;JR郡山駅下車 徒歩5分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


馬塚古墳「美旗古墳群」

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馬塚古墳墳丘
 美旗古墳群の中で最大規模を持つ前方後円墳です 撮影日;2015.04.26

 全長142m(前方部を南西に向ける)
 後円部は三段築成で、径98m・高さ14m
 前方部は高さ6m・最大幅100mもあります
 くびれ部(幅72m)の両側に方形の造り出しが有ります

 墳丘周囲には幅7~25mの周濠が廻っています(現在は水はありません)

馬塚古墳後円部 馬塚古墳埋葬施設跡

 墳丘の全面に川原石や山石などで葺石が施されていました(一部残っています)
 円筒埴輪・蓋形埴輪・家形埴輪・馬形埴輪などが配列されていたようです
 築造は5世紀後半頃と推定されています

馬塚古墳前方部 馬塚古墳観音堂

 現在、墳丘上には33体の舟形後背に半肉彫りされた石仏(一体は台座のみ)が置かれています
 また、後援部南側に「馬塚観音」が祀られています
 古墳の盗掘での祟りを守る役目をしているそうです 

★所在地;名張市美旗町中1番
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩1分
★駐車場;美旗市民センター利用
★見学;自由(公園として整備されています)
★問合せ;名張市観光協会(なばり観光ガイド


 美旗古墳群(4~6世紀)は、この地を支配していた豪族の墓で、伊賀地方で最大規模の古墳群です
 伊賀地方を代表する古墳群としてきわめて重要であるとして、昭和53年に国の史跡に指定されました
 名張川支流小波田川上流右岸に広がる標高200mの大地に位置する古墳群で、古墳時代の前期から後期に築造されました
 馬塚・女良塚・殿塚・毘沙門塚・貴人塚の5基の前方後円墳の他、方墳の小塚と円墳の赤井塚があります
 (カブト塚・矢羽塚・玉塚など消滅した古墳も在りました)
美旗古墳群の碑
 なばりの昔話 〜美旗古墳の伝説〜
昔々、美濃国(岐阜県の南部)の土岐氏の奥方様がな、 大和の長谷観音にお参りしての帰り道のことやった。
小波田あたりで奥方様の乗った馬が突然、 前足を上げ暴れだしたんじゃ。
そばにおった家来たちが暴れる馬を押さえようしたんじゃが、どうしてもしずまらんかった。
奥方様は血の気を失い、しがみついているのが精一杯。
ついには振り落されてしもうてな。地面にたたきつけられたんじゃ。
それに馬は奥方様にかみついて、はなさんかったやと。
驚いた家来は、刀で馬を切り殺してしもたそうじゃ⋯。
ところが、奥方様もそのまま死んでしもうたんや。
家来たちは、そのまま美濃国へ帰るわけにもいかず、その場で自害してしもうたそうや。
村人たちは、高貴な人たちの思いがけない死を哀れんで、 立派な墓を作るっていうことになったんやと。
それで馬をうめた墓を「馬塚」、奥方様を埋めた墓を「女郎塚」、 男女の家来たちを埋めた墓を「殿塚」「貴人塚」というてな、 持っていた宝物を埋めた所を「玉塚」、持っていた仏の毘沙門天を埋めた所を「毘沙門塚」と呼んでな、 今でも伝わっているんじゃ。
「小塚」は奥方様の子を埋めた墓ともいわれてるんじゃ⋯。

小塚古墳「美旗古墳群」

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小塚古墳北西側
 馬塚古墳の陪冢とされる方墳です 撮影日;2015.04.26

 馬塚古墳の後円部東側の田圃脇に残されています
 現状は、かなり封土が削られていて、墳形は明確では有りません
 一辺が15m・高さ3.5mの方墳

小塚古墳南側

 出土品などは不明の為、築造時期は特定できません
 馬塚古墳の陪冢とされているので同時期に築かれたと思われます

★所在地;名張市美旗町中1番
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩3分
★駐車場;美旗市民センター
★見学;自由 (田んぼの中に入らないように・・・)
★問合せ;名張市観光協会(なばり観光ガイド


 馬塚古墳の陪冢とされる方墳は、かつては多数存在していたようです
 そのうちの一基である玉塚古墳は馬塚古墳の南西100mの場所(テニスクラブ付近)に位置した一辺34mの方墳です
 墳丘からは多数の円筒埴輪や家形埴輪が出土
 墳頂中央部の斜面から鉄刀15口が木板上に置かれて出土しています 

貴人塚古墳「美旗古墳群」

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貴人塚古墳
 馬塚古墳の南東600mの田んぼの中に綺麗な墳形を見せています 撮影日;2015.04.26

 全長55mの小型の前方後円墳です
 周濠が在ったようで、含めると65m程になります
 後円部径35m・前方部幅35m・高さ4.5mほど

貴人塚古墳後円部墳頂 貴人塚古墳前方部

 墳丘は削られていびつな形になっていて、二段築成に見えるますが三段築成かも
 墳頂は窪んでいて、埋葬主体部は横穴式石室のようです
 (確認できませんでしたが、たくさん狐穴が開いています)

 須恵質の円筒埴輪や須恵器などが出土しています
 築造は6世紀初頭と考えられています 

★所在地;名張市下小波田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;自由(墳丘にも昇れます)
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)

女良塚古墳「美旗古墳群」

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女良塚古墳
 馬塚古墳の北東1kmの所に築かれています 撮影日;2015.04.26

 全長100mほどの帆立貝式前方後円墳です
 後円部は径73m・高さ9mで、三段構築されています
 前方部は二段築成で、最大幅43m・高さ3m

 周囲には、周濠が全周しています

女良塚古墳遠景 女良塚古墳後円部

 墳丘には葺石が全面に施されています
 円筒埴輪が認められるほか、後円部の墳頂からは3基の家形埴輪が出土しています
 築造は、5世紀前半と考えられています

★所在地;名張市新田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;外観のみ見学可
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)

殿塚古墳「美旗古墳群」

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殿塚古墳
 美旗古墳群の中で最初に築かれた前方後円墳です 撮影日;2015.04.26

 女良塚古墳の北東300mの所に在ります
 美旗台地の最北端部の丘陵にある二段築成の前方後円墳
 全長98mで、後円部東側のくびれ部近くには造り出しがみられます

 周濠は後円部周辺を中心に巡るが、前方部周辺では不明瞭となり完周していないようです
 古墳は土葬も残る墓地に隣接しています

 葺石が確認されており、 短甲形埴輪・朝顔形埴輪・円筒埴輪が出土しています
 築造は4世紀末頃と推定されています

 陪冢のわき塚1号墳・2号墳は、昭和36年の集中豪雨の影響で近鉄線の線路が地滑りによって押し出されて隆起したために緊急調査されています
 わき塚1号墳は一辺23m・高さ2mの方墳
 葺石が葺かれていました
 銅鏡・短甲・衝角付冑・鉄鏃・鋳造鉄斧・竪櫛などが出土しています
 出土状況からは遺骸の埋葬施設ではなく、副葬品の埋納施設の可能性が考えられています

 わき塚2号墳は一辺26m・高さ1mの方墳です
 粘土槨の埋葬施設が2基確認されています

★所在地;名張市新田・伊賀市上神戸
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩18分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)

毘沙門塚古墳「美旗古墳群」

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毘沙門塚古墳前方部周濠
 竪穴式石室跡が残っています 撮影日;2015.04.26

 女良塚古墳の西、線路を挟んで500m程のところに有ります
 全長65m、三段築成の前方後円墳
 両側のくびれ部に造り出しが有ります
 
 周濠は幅6mで、墳丘を完周しています

毘沙門塚古墳後円部墳頂 毘沙門塚古墳石室天井石

 南側のくびれ部付近から、墳丘に入れます
 後円部には竪穴式石室と思われる陥没坑が有ります
 その北隅に、石室天井石と思われる石材が有ります
 陥没坑の東側には、毘沙門天を祀っていたと思われる祠跡が有ります

 円筒埴輪が確認されており、5世紀中頃の築造と推定されています
 また、毘沙門塚古墳出土と伝わる長さ176㎝・厚さ8㎝の木板が保存されているそうです 

毘沙門塚古墳遠景
★所在地;名張市新田
★交通;近鉄美旗駅下車 徒歩20分
★駐車場;美旗市民センター利用
★見学;自由(墳丘立ち入り可)
★問合せ;0595-63-9148(名張市観光協会)

黒瀬滝

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黒瀬滝
 北山川支流の黒瀬谷に架かる滝です 撮影日;2015.05.17

 落差40mほどの直瀑の美しい滝
 普段、水量は少ないようです

 落ち口は枝が覆いかぶさって、見づらいです

黒瀬滝落ち口 黒瀬滝の谷

 国道脇に有る滝ですが、堰堤を越えないと見えません

 この滝は高さも有り、狭い谷ですが開放感は損なっていません
 水量の有るときは、滝の下部で水がはじけて近づけないほどです

黒瀬滝下部 黒瀬滝岩肌 
★所在地;吉野郡上北山村河合黒瀬谷
★交通;近鉄大和上市駅より 国道169号線を車で約46km
★駐車場;路駐になります
★見学;自由(注!ミツバチの巣箱有り)
★問合せ;

 R169沿い、上北山村の道の駅の少し手前に位置します


 左脇の鉄階段を昇って、堰堤を越えるのがちょっと難しいです
 (右脇の斜面を登ることも可)
 堰堤には二つバチの巣箱が置いてありますので、行かれる時期に注意してください
黒瀬滝への鉄階段 黒瀬滝前の堰堤

白滝(上北山村)

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白滝全景
 北山川に注ぐ泉谷にかかる滝です 撮影日;2015.05.17

 総落差25mの三段瀑
 普段は水量が少な目です(訪問時は下段の流れが有りませんでした)

白滝上段 白滝上段と中段

 滝の右側に登り口が有ります
 (下段と中断の滝前へ行けますが、上段へは崩落していて危険です)

白滝下段 白滝下段左の流れ 白滝中段

 滝の下流には滝見橋という吊橋が有ります
 この橋からだと木々に隠れて滝はよく見えないです 

白滝前の滝見橋

 この滝の上流に、落差4mのカラオト滝が有るそうです

★所在地;吉野郡上北山村西原泉谷
★交通;近鉄大和上市駅より 国道169号線から西原旧道へ 約41.5km
★駐車場;路駐
★見学;自由
★問合せ;

大曲滝

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大曲滝全景
 栗の木トンネルと滝の脇トンネルの間から見ることができます 撮影日;2015.05.17

 落差30mの分岐瀑です

 橋詰からアルミ製の手摺階段で滝下に降りる事ができます
 見上げる滝は中々の見ごたえです

大曲滝上段 大曲滝下段

大曲滝下流小滝 大曲滝階段
 
大曲滝横栗の木トンネル 大曲滝 大曲滝の脇トンネル 

★所在地;吉野郡川上村伯母谷 大曲谷
★交通;近鉄大和上市駅より 国道169号線を 約31km
★駐車場;スペース有り
★見学;自由
★問合せ;

ヌスット谷大滝≪再訪≫

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ヌスット谷大滝
 なかなか美瀑にめぐり合えない滝です 撮影日;2015.05.17

 3度目の訪問です(以前2回は、ほとんど水は落ちていませんでした)
 40m級の滝

ヌスット谷大滝上段 ヌスット谷大滝下段

 道路脇から眺められる、お手ごろな滝ですが
 普段は水量の乏しい滝です
 雨後はご覧の通りの美瀑に変身します

ヌスット谷大滝美滝 ヌスット谷大滝遠景

 大雨の後は、もっと豪快な滝になるのでしょう  

★所在地;吉野郡川上村大滝
★交通;近鉄大和上市駅より バスで「大滝」下車 徒歩15分
★駐車場;スパース1台程度
★見学;自由
★問合せ;

ナメゴ谷

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ナメゴ谷
 尾根筋の広葉樹がうごめく絶景 撮影日;2015.05.17

 山肌の多くは針葉樹ですが、尾根筋には広葉樹が自生しています
 まるで生き物が動いているように見える珍奇な風景をつくり出しています

 常緑の針葉樹とのコントラストが強まる春の桜、秋の紅葉の時期が特に見ごろとなります
 春の桜は遅咲きのヤマザクラのため、例年4月下旬からGW手前頃まで見ることができます

 

 国道309号、通称・行者還林道と呼ばれる道沿いの64番カーブ付近が撮影スポット 

★所在地;吉野郡上北山村西原
★交通;地図参照(かなり曲がりくねった山道)
★駐車場;スペース有り(2~3台)
★見学;自由
★問合せ;

滝坂道の滝

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滝坂の滝
 滝坂道沿いを流れる能登川に架かる滝です 撮影日;2015.05.23

 滝坂道の入口から100mほど
 道から少し左にそれると、高さ5mほどの滝が有ります
 滝の落ち口は、人工的な石組みに見えます

 さらに下流にも滝が有るようです

滝坂の滝下部 滝坂の滝上部 

 柳生街道「滝坂道」は春日山と高円(たかまど)山の谷あい、渓流に沿った石畳の道です
 界わいは、平安時代から鎌倉時代にかけて南都七大寺の僧たちの修行の場で、昼なお暗い樹林のなかに苔むす石仏がたたずむ能登川沿いの古道です             
 江戸時代には、柳生の道場をめざす剣豪たちが往来した道でもあるそうです

 緩やかな滝坂道沿いの渓流には、朝日観音辺りまでいくつもの小瀑が有ります
滝坂の小滝 滝坂の小滝2
滝坂の小滝3 滝坂の小滝4 滝坂の谷にある滝
 右下の画像の滝は、高さのある段瀑で、雨後は見ごたえ有るかも・・・

★所在地;奈良市高畑町・白毫寺町
★交通;近鉄奈良駅より バスで破石町下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;

滝坂の大杉

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滝坂の大杉
朝日観音を過ぎて、しばらく進むと日当たりの良い街道沿いに立っています 撮影日;2015.05.23

 老木で枝枯れが目立ち、幹にはコケが張り付いていますが、実に堂々とした杉です
 幹周り8.1m、高さ35m

大杉の幹 大杉の根元

 首切地蔵脇の杉は、樹齢700年と言われます
 幹周り5.3m・高さ32mの立派な大杉です

 妙見宮を100mほど進んだ、山側の斜面に有る大杉は、樹齢800年ほどと言われます
 幹周り8.6m・高さ46mる
 少し枝枯れが目立っています 

★所在地;奈良市白毫寺町
★交通;近鉄奈良駅より バスで破石町下車 徒歩40分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;

滝坂道の石仏

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夕日観音アップ
 界わいは、平安時代から鎌倉時代にかけて南都七大寺の僧たちの修行の場だったそうです 撮影日;2015.05.23

 街道沿いには、いくつもの石仏が彫られています
 最初に現れるのが、寝仏です
 道ばたのなにげない石の裏側に大日如来が横に刻まれています
 近くの四方仏の一体が転がり落ちたといわれ、室町前期の作です

寝仏 寝仏アップ
 分かりにくいので、画像を回転してみました ⇒ 回転画像

 そのすぐ先に、夕日観音を仰ぎ見ることができます
 鎌倉時代に彫られて、人の背丈ほどもある西向きの仏様です
 夕日が当たると、お姿が浮き出てくるので「夕日観音」と呼ばれています
 本当は観音様でなく如来様です
 像高1.6m、胸に卍があり来迎印を結んでいます

夕日観音の岩 夕日観音

 夕陽観音に登る道の途中に、三体地蔵磨崖仏が有ります
 三体とも右手に錫杖、左手に宝珠を持
 摩滅風化が激しく、岩肌の模様が目立ち、かろうじて地蔵菩薩の面影をとどめている
 街道の北側高さ2m・幅5mほどの岩に彫られています
 南北朝時代の作だそうです

 三体地蔵菩薩磨崖仏の上には地蔵菩薩磨崖仏が彫られています
 「滝坂地蔵」と呼ばれます(街道からは見えません)
 上方の突き出た岩に二重光背を彫りくぼめ、錫杖と宝珠を持つ地蔵菩薩立像が半肉彫りされています
 鎌倉末期の様式を示し、滝坂の道の地蔵菩薩の中では最も整った石仏です 

三体地蔵 三体地蔵アップ

 夕陽観音から滝坂の道を500mほど進むと、東面した高い岩壁に朝日観音が彫られています
 夕陽観音と同じように観音ではなく中尊は約2.3mの弥勒如来立像です
 左右に地蔵立像も彫られています
 弥勒如来の左右の刻銘に「文永弐年乙丑十二月」の紀年があり、文永2年(1265)に造立されたことがわかる
 夕陽観音とよく似た作風です
 左の錫杖・宝珠を持つ地蔵も同じ作風ですが、右の舟形光背の地蔵は錫杖を持たず、後世の追刻だそうです

首切地蔵

 途中の休憩所(三叉路)に立っているのが首切地蔵です
 像高約1.8mの大ぶりの地蔵菩薩です
 鎌倉後期の作風です 
 首のところで折れていて、荒木又衛門が試し切りをしたと語り伝えられています
 辻の地蔵として昔から人などの信仰を集めていたそうです

★所在地;奈良市白毫寺町
★交通;近鉄奈良駅より バスで破石町下車 徒歩40分
★駐車場;有りません
★見学;自由


春日山石窟仏≪再訪≫

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春日山石窟地蔵石仏
 春日山中の国有林の中に有る国指定史跡です 撮影日;2015.05.23

 東西二つの石窟があり、覆屋を架けて保存されています
 東窟は、第一洞(東)と第二洞(西)とに分かれ、合計14体の石仏が彫られています
 西窟は、間口二間(3.6m)奥行き七尺(2m)高さ七尺(2m)

 凝灰岩層を深く削りくぼめて造られた石窟で、かなり崩壊しています
 平安時代後期の保元2年(1157)の墨書銘が残っているそうです
 わが国では珍しい本格的な石窟仏です

春日山石窟仏東 春日山石窟東石仏

 東窟は中央に層塔としてつくられたと思われる石柱があり、塔身にあたる部分には四仏が彫られています
 東窟の西壁には、頭光背を背負った厚肉彫りの像高90㎝ほどの地蔵立像が4体残っています
 (もとは六地蔵だったようです)
 他に、破損が大きいですが、観音菩薩と思われる像が3体(もとは六観音)と天部像が2体残っています
 
春日山石窟仏西 春日山石窟多聞天

 西窟は金剛界の五智如来座像が彫られています
 左端の阿弥陀如来と思われる一体と多聞天のみがほぼ完全な姿で残っています
 阿弥陀如来は像高94㎝で、穏やかな満月相で、なだらかな丸みを持った肩や流麗な衣紋など典型的な藤原様式となっています
 多聞天は顔の部分は痛んでいますが、火焔光背を背負い邪鬼を踏み、右手に矛、左手に宝塔を捧げ持つ姿が鮮やかに残っています

春日山石窟

★所在地;奈良市春日野町
★交通;近鉄奈良駅より バスで破石町下車 徒歩50分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;

地獄谷石窟仏≪再訪≫

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地獄谷石窟魔崖仏
 奈良時代後期の作とされていますが、今も彩色が残っています 撮影日;2015.05.23

 凝灰岩層をくりぬいた石窟で、側面に仏像が線彫されています
 聖(ひじり)が住んでいたという伝説があり、聖人窟とも言われるそうです

 正面中央は、高さ1.4mの廬舎那仏(または釈迦如来とも・奈良後期と推定)
 左が薬師如来、右は十一面観音
 壁には妙見菩薩、左壁には阿弥陀如来と千手観音が刻まれています

地獄谷石窟 地獄谷石窟仏 

 これらの石仏は、山伏が岩窟に寝起きして彫刻したとか、大仏建立のおりに石材採りの石工が彫刻したなどといわれています

 地獄谷の名は、昔この付近に屍をすてたところからでた地名とも、春日山中の地中に地獄があると考えられたところから生まれた地名ともいわれます

地獄谷東側石窟 地獄谷岩 地獄谷地蔵?
 付近には、他にも石窟が有ります
 遊歩道沿いの岩には、いくつか何か彫られた跡が残っています 

★所在地;奈良市白毫寺町
★交通;近鉄奈良駅より バスで破石町下車 徒歩50分
★駐車場;有ります(春日奥山ドライブウェイ沿い:通行料が要ります)
★見学;自由
★問合せ;

奈良県の古墳一覧です

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 奈良県内各地を訪問しています(一部、県外も有りますが)
 
 名所と称される所は、ほぼ行きつくしてしまって
 最近は、名所とは言えないようなマイナーな所が多くなってしまいました
 
 新規の投稿はやめようか・・・と思っていましたが
 もう少し、細々と続けていこうと思います

 最近は、過去に訪れた所(特に古墳)を再訪しています
 こちらのブログに記事を載せていますので、良かったら見てください

 これまでに投稿した古墳↓↓↓をまとめて有ります 

明日香周辺の古墳(明日香村・高取町・橿原市)

奈良盆地の古墳(大和郡山市・斑鳩町・安堵町・川西町・三宅町・田原本町)

葛城市と御所市の古墳

生駒市と平群町の古墳(三郷町含む)

奈良市内の古墳(北部・西部・南部・東山・旧都祁村)

桜井市の古墳

天理市の古墳

宇陀地区の古墳(宇陀市・山添村・曽爾村

北葛城郡周辺の古墳(香芝市・広陵町・河合町・大和高田市・王寺町・上牧町)

吉野郡と五條市の古墳

奈良県周辺の古墳(京都・大阪・三重・和歌山)

奈良県の滝一覧です

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 奈良県は、山に囲まれているので

 割と多くの滝が有ります

 奈良市の滝
鶯の滝 ○白藤瀧 ○滝坂道の滝
誓多林滝不動 ○龍王の滝

 山添村の滝
筒井順慶みそぎの滝「不動の滝」

 宇陀市の滝
青葉滝 ○南松の滝・熊ヶ滝 ○鎌倉の滝 ○青葉の滝 ○小原の滝 ○西ヶ滝(室生) ○陀羅滝と倶呂滝 ○龍口不動滝 ○竜鎮滝
黒滝(山辺三) ○小鹿野のお不動さん「不動滝」 ○仏の小屋滝 ○鼓ヶ滝

 御杖村の滝
神末不動の滝
 曽爾村の滝
中山滝(伊賀見) ○梯子滝 ○伊賀見不動滝 ○塩井不動滝 ○長走りの滝 ○済浄坊の滝

 天理市の滝
桃尾の滝 ○ハタノ滝 ○不動の滝「宝輝院」
 桜井市の滝
不動延命の滝

 高取町の滝
ごろ滝
 大淀町の滝
安産の滝

 生駒市・平群町の滝
清滝 ○鳴川不動滝 ○馬鍬淵渓谷

 香芝市の滝
瀧不動院の滝
 御所市の滝
祈りの滝 ○櫛羅の滝 ○二の滝 ○高天滝
 五條市の滝  
天ヶ滝 ○清々大滝 ○篠原滝 ○篠原宮の滝 ○鳴岩の滝

 吉野町の滝
高滝「象の小川」 ○名勝宮滝「夢のわだ」 ○龍門の滝 
滝畑の滝 ○滝畑の夫婦滝
 下市町の滝
小路・行者の滝 ○もみじ滝 ○白藤の滝
 東吉野村の滝
伊豆尾谷山滝 ○東の滝 ○魚止の滝 ○七滝八壺 ○和佐羅滝
投石の滝 ○淡井滝
 天川村の滝
天の川不動滝 ○河鹿の滝 ○みたらい渓谷
 川上村の滝
岩戸の滝 ○御船の滝 ○下多古竜泉寺前の滝 ○琵琶の滝 ○七尋滝
蜻蛉の滝 ○ヌスット谷大滝 ○大迫貯水池脇の無名滝 ○大曲滝
 上北山村の滝
かくれ滝 ○黒瀬滝 ○中の滝 ○白滝 ○千尋の滝 ○不動滝・銚子滝
 下北山村の滝
不動七重の滝
 十津川村の滝
十二滝   


 一人で山奥へ行くのは危険なので
 比較的お手軽に行ける滝を廻ってきました
 
 それでも80ほどの滝を見てこれました

 滝の宝庫である下北山村や十津川村は・・・いつ行けるかな・・・

棚機神社古墳

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棚機神社古墳
 「棚機の森」と呼ばれる所です 撮影日;2015.06.13

 古墳の詳細は不明ですが、古墳横に七夕神社が有ります
 「タナバタサン」と呼ばれる古い石の祠が祀られています

棚機神社古墳墳丘 棚機神社古墳露出石材

 古墳は径12~13mの円墳?(墳形は不明)

 墳頂に盗掘坑があり、天井石が露出しています
 横穴式石室が有ったようです


 50m東の場所で埋没古墳が発見されています
 (棚機神社東古墳と名付けられました・・・発掘後消滅)
 前方後円墳?・全長約25m・後円部径約15m、前方部幅約15m
 周溝も確認されています

 ほとんど破壊されていましたが、南東方向に開口する横穴式石室の痕跡が確認されました
 残存遺物として家形石棺破片、銅椀、金銅製帯金具、耳環ほか、須恵器、土師器片が出土しています

★所在地;葛城市太田(小字七夕)1371
★交通;近鉄磐城駅より バスで「太田」下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;

 南阪奈道路を挟んで、北東150mの所には平林古墳があります 

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