竜田神社の裏山で見つかった古墳です 撮影日;2012.07.15
1965年に、宅地造成中に発見された
御坊山は『御廟山』がなまったものとされ、古くから皇族の墓所としての伝承が有ります
斑鳩の古墳では、もっとも新しい時期に作られ、7世紀初期〜中頃の築造です
1号墳は、竪穴式石室状遺構を確認
2号墳は、横穴式石室で、家型石棺の一部が出土しています
3号墳は、径8m・高さ2.5mの円墳で、横口式石槨が見つかりました
3号墳の横口式石槨:花崗岩製で、底石・蓋石・閉塞石の3石からなります
底石は長さ2.78m・中央部の幅1.44m・厚み0.56m
蓋石と組合わせる為、凸基部を作りその上に箱型に刳り抜いた長さ2.75m・1.58m・厚み0.77mの巨石を被せてあります
南側の閉口部はL字型に加工した閉塞石で封じられていました
石槨内部は奥行2.25m・幅0.7m・高さ0.52mの空間です
内部に黒漆塗りの陶棺が納められていました
長さ1.56m・幅0.46m・高さ0.47m
中に身長150cmの成人男子の人骨一体分がほぼ完全な状態で残っていました
副葬品は、琥珀製枕・蓋付きの三彩(緑袖)円面硯・管状のガラス製品などです
3号墳の横口式石槨は、橿原考古学研究所付属博物館の庭に展示されています
博物館内には、内部にあった漆塗陶棺や副葬品が展示されています
★所在地;生駒郡斑鳩町竜田北1丁目
★交通;JR法隆寺駅より バスで竜田神社前下車 徒歩5分
★駐車場;なし
★入場料;古墳の痕跡は有りません
★問合せ;0744-24-1185(橿原考古学研究所付属博物館)