大田皇女墓である可能性が高いと言われています 撮影日;2012.07.15
2010年に、牽牛子塚古墳の南側に隣接した八角形墳が発見されました
横口式石槨の下部と墓道の敷石が発見されています
埋葬施設は貝吹山周辺で採れる石英閃緑岩を使用した南に開口する刳り貫き式横口式石槨です
天井部と床石の二石からなる構造で、内法長約2.4m・幅約0.9m・高さ約0.6m
「鬼の雪隠」と「鬼の俎板」を組み合わせた姿に似ています
床面には幅約2cmの溝をコの字形に設けてあり、排水溝として彫られたようです
天井部の大半は石取り等で失われていますが、奥壁付近が残存しており、ドーム状を呈していました
側石の底と床石を接する箇所には窪みがあり、石材を接合する際のほぞ穴と考えられます
石槨の前面部には長さ4m以上、幅約1mの墓道が設けられています
墓道は人頭大の川原石を側石として数個積み上げ、その間をバラスで敷き詰めています
墓道の下には、幅40cmの排水溝が造られていました
石室は、幅3m・奥行き3.5m・高さ2.6m
天井石の内部はきれいで、天井石と床石を組み合わせる窪みの穴には、均質な面を得るために施された漆喰が残っていたそうです
★所在地;高市郡明日香村大字越小字塚御門194
★交通;近鉄飛鳥駅下車 徒歩20分
★駐車場;なし
★入場料;埋め戻されています
★問合せ;
宮内庁が比定している皇極・斉明天皇陵と大田皇女墓は南西3kmほどの丘陵地に有ります