円照寺宮墓の裏山に数基の円墳があります 撮影日;2012.09
◎円照寺墓山3号墳「8B-39」
宮墓を右側に回り込んで登ると大きな石材が2個見えています
墳頂に宝篋印塔が建てられています
径14m・高さ2m程の円墳です
両袖式の横穴式石室です
羨道部は、埋没あるいは破壊されているようです
石材の手前に30cmほどの穴が開いているので、玄室が覗けます
玄室は長さ約4.5m・幅2.4m・高さ2.7m
○円照寺墓山1号墳「8B-40」
1927年に発掘調査されています
宮墓整備のため、北側で土取りした際に偶然見つかったそうです
現状は、大きな窪み(周りと土の色が違います)
径12.0〜15.0mの円墳
埋葬施設は基底部に人頭大の石を敷いているのが特徴で、その上に木棺を置き、それを粘土で覆っている
小石室礫槨
三角縁獣文帯三神三獣鏡(銘文なし、完形22.0cm)を含む4鏡、刀・剣・鉄鏃・衝角付冑・眉庇付冑・短甲・輪鐙等の武具が出土
古墳時代中期の築造
◎円照寺墓山古墳「8B-38」
宮墓の東側・墓山3号墳の南東側にある径14.5mの円墳です
墳頂に小さな穴(20cmほど)が開いています
3号墳とほぼ同規模の横穴式石室で、やや小ぶりの石で築かれています
(カメラを突っ込んで撮りました)
築造は5世紀後半から6世紀前半頃と思われます
他にも数基の古墳が有るようですが、はっきりしません
★所在地;奈良市山町字裏山
★交通;JR帯解駅下車 徒歩45分
奈良駅よりバスで「円照寺」下車 徒歩20分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;
宮墓の南側には五つ塚古墳群が有ります