墳群の中では最大規模を誇る前方後方墳です 撮影日;2012.10.06
全長約40m、後方部は東西方向が28m・南北方向が25m、前方部は幅20m・長さ12m高さ2.4m
墳形はきれいに残っていますが、後方部の墳頂は乱掘されていて、形はやや崩れているようです
埋葬施設は、墳頂南辺に木棺が直葬されていたようです
他に埋葬施設があった可能性も有るようです
遺物は乱掘坑から見つかった鉄刀と鉄鏃片のみです
70〜80mほど南にも全長28mの前方後方墳の第109号墳「14C-88」が有ります
後方部長15m/幅15m,前方部長13m/幅12m
2mの盛り土をもつ後方部と、原地形を利用してほとんど盛り土のない前方部を持ちます
後方部・前方部にそれぞれ一人ずつ埋葬していました
副葬品の内容から、前方部施設が主、後方部施設が従となるようです
後方部頂はほぼ破壊されていましたが、木棺直葬の痕跡があり、鉄製刀子(小刀)1が出土しています
前方部には割竹形木棺を直葬した痕跡があり、銅鏡3・胴甲・鉄製武器類・銅製三鈴環・ガラス製小玉約300・金製垂飾付耳環1対が出土しました
このうちガラス製小玉は棺の内外全面に一様な密度で分布していることから、ガラス製小玉を縫い付けた大きな布を木棺にかけて埋葬したものと考えられています
★所在地;橿原市川西町カサ松
★交通;近鉄橿原神宮前駅より バスで「川西」下車 徒歩5分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-29-5902(橿原市教育委員会 文化財課)