谷畑古墳の裾部に2号墳と3号墳の石室が移築されています 撮影日;2013.02.10
宇陀川・芳野川流域を見下ろせる南西にのびる尾根の最高所に谷畑古墳が位置しています
神木坂古墳群はすべて消滅しています
主幹尾根を南へ約50mくだると2号墳、南東にのびる尾根の先端に1号墳、南西にのびる尾根には3号墳が在りました
1984〜87年に発掘調査されています
1号墳は、径16m・高2.5mの円墳でした
木棺が4基、直葬されていたようです
遺物;土師、須恵、鉄刀、鉄鏃、切子玉、棗玉など
2号墳は、一辺15mの方墳でした
石室は板状の榛原石を積み上げて構築された苺椰式石室です
後世の攪乱、石材の抜き取りなどによって大半の石材を失っていました
石室の平面形態は横穴式石室のさらに奥に奥室が取り付くものと推定されています
石材は奥室の東西両壁の一部、玄室右袖部の一部、羨道東壁の一部が残っていました
石室規模は全長6.lm
羨道長1.95m、奥室長1.15m、奥室幅1.17m以上、玄門幅12m
遺物;土師、須恵、金環、鉄釘
3号墳は径8m程の円墳だったようです
南西方向に開口する無袖式の横穴式石室です
石室規模は全長3.lm、幅1.05m
★所在地;宇陀市榛原区高萩台
★交通;近鉄榛原駅下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★入場料;立ち入りは自己責任で・・・
★問合せ;
発掘時の2号墳(左)と3号墳(右)