周辺は古墳時代後期の古墳群だったようです 撮影日;2013.02.17
昭和3年に大鉄(現在の近鉄南大阪線)の新設工事のため、三倉堂古池・新池で土砂採取が行われた際、木棺が出土したことが遺跡発見の契機となりました
新池から3基、古池から3基の計6基が出土しました
工事中に偶然発見されたため、考古学的な調査は十分行われず、現在では副葬品の大部分は散逸しています
残された副葬品については、2木号棺から出土した七鈴鏡と古池から出土した円筒埴輪や弥生土器・須恵器があります
他に、3号木棺から大刀・鉄鏃・馬具・須恵器
1号木棺から須恵器が出土したと記録があります(所在不明)
3号木棺については、年輪年代測定法で時期が測定され、6世紀初頭に伐採されたものと判明しています
新池からは横穴式石室や須恵器の合口甕棺が検出されたようです
三倉堂遺跡出土木棺は県指定の文化財です
長さ1.96〜4.1mの底板と側板・ふたを組み立てた組み合わせ式木棺5基
丸太を半分に割ってくりぬいた割竹形木棺1基が中央公民館で展示されています
組み合わせ式木棺の数は、古墳時代の全国出土分の半数近くを占めるそうです
★所在地;大和高田市西三倉堂・中三倉堂
★交通;近鉄高田市駅下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;