白鳳時代に建てられた三重塔跡です 撮影日;2013.05.18
「龍門寺」は7世紀後半に義淵僧正が岡寺「龍蓋寺」と共に国家隆泰・藤氏栄昌のために建立したと伝えられています
金堂・三重塔・六角堂・僧房などの伽藍が立ち並んでいました
三大実録や扶桑略記・今昔物語等に散見し、比曽寺とともに吉野川右岸に並び建つ大寺として特殊な寺格を有していたようです(比曾寺跡)
平安時代には清和上皇・宇多上皇・菅原道真・藤原長道ら、当時の殿上人も「龍門寺」を参詣しています
三重塔は龍門の滝のすぐ上に建てられていました
基壇の一辺は6.3m(乱石積基壇です)
塔の一辺は3.3m
山の平坦面を利用して(切り開いて)建てられた小規模な塔です
昭和27・28年に発掘調査され、心礎石:側柱礎12個(四天柱礎石は当初よりなし)が確認され、奈良時代の8世紀前半の瓦・摶仏・鉄製風鐸が出土しています
昭和29年に県の文化財に指定されています
少し登山道を進むと、分れ道の左手に本堂跡が有ります
★所在地;吉野郡吉野町山口258
★交通;近鉄大和上市駅より バスで山口下車 徒歩35分
★駐車場;スペース有り
★入場料;見学自由
★問合せ;0742-27-9866(奈良県教育委員会)
参考;ウィキペディア「龍門寺跡」