年代の明らかな農家住宅として貴重です 撮影日;2013.05.18
主屋は大和棟で、カマヤを落棟とし周囲に庇を廻しています
広い屋敷の南側に主屋を建て、表門・内蔵・納屋棟の付属屋を土塀で敷地周囲を囲み、屋敷の構えもよくまとまっています
元禄16年(1703)の建築とされています
吉川家は代々庄屋を勤めていたようです
全国的にみても、元禄を溯る農家は少ないそうです
昭和55年に、主屋・内蔵・表門が県指定の文化財となっています
★所在地;橿原市山之坊町388
★交通;近鉄耳成駅下車 徒歩7分
★駐車場;なし
★入場料;公開されていません
★問合せ;0744-29-5902(橿原市生涯学習部文化財課)
すぐ西に耳成山・耳成山公園が有ります
すぐ南に(浄土真宗本願寺派) 耳無山 「 阿弥陀寺 」が有ります
寛政6年(1794)の寺略縁起に、暦応2年(1339)に耳成山の北麓に一宇を建立し、阿弥陀如来坐像を安置し、耳無山山之坊阿弥陀寺と号したと記されています
当時は真言律宗だったようです
天正16年(1588)に伽藍が焼失し、本尊も行方不明となっていましたが、その後見つかった本尊を別堂を建てて安置して真宗の道場としたようです
門の鬼瓦に寛政8年(1796)銘あり
本尊;阿弥陀如来立像
寛文11年(1671)ごろ、本山より下付けされ、寺号を許されています
他に厨子入りの阿弥陀如来坐像が有ります
鎌倉時代初期をくだらない作で、元禄12年(1699)の修理銘があるそうです