古来から閼伽井窟と呼ばれています 撮影日;2013.05.18
文殊院西古墳の東100mの所に有り、丘陵南斜面に石室が露出しています
本来の墳形は不明ですが、一辺15〜20mの方墳の可能性が考えられています
石室全長は10.3m
表面の凸凹した巨石を積んでいます
玄室長4.8m・幅2.2m・高さ2.4m
奥は2石積み、左壁は下段2石・中段4石・上段小石を積み、右壁は下段3石・中段2石・上段3石です
羨道は現状5.5m、途中で破壊されているため本来はもっと長かったようです
幅1.8m・高さ1.7mで、左壁は3石残っています
玄門部は立石1段で、その先は2段積みになります
玄室部に比べ羨道部の石材はいずれもていねいに表面が研磨され、切石技法によると考えられます
出土品は知られていません
石室の構造から谷首古墳より新しく、艸墓古墳より古く位置付けられています
7世紀前半代の築造と推定されています
石室内には石仏2体と、何故か狸の置物が1体置かれています
★所在地;桜井市阿部645 (安倍文殊院境内)
★交通;近鉄桜井駅より バスで「安倍文殊院前」下車
★駐車場; 有ります(普通車:500円)
★入場料; 見学自由
★問合せ;