奈良と京都の境、古い街道沿いに有ります 撮影日;2013.05.26
牛塚は鎌倉期に奈良の寺社復興のため資材を運んだ牛を供養しようと建てられたものだと伝えられます
牛塚の上部の笠石がいくつか失われていますが、ひとつは大正期に売られ後に戻ってきたそうです
現状は10層で、総高333cm
軸石の四方仏は金剛界の梵字を刻みます
北に展望が開け、木津川あたりまでよく見える絶景の場所でも有ります
牛塚のそばには伊勢参りの記念碑が有ります
高さ104cm・幅66cmの石碑です
表面には中央に「天照皇大神宮奉三十三度供養」、右左に「元和二年(1616)六月00」と刻まれています
この碑は伊勢参宮を33度果たした記念にこの牛塚へ供養奉納されたものです
1.5km程西の緑ヶ丘浄水場の中にも「太神宮左いがいせゑ」と書かれた道標があり、牛塚の前の道が伊勢へと続く信仰の道だったようです
牛塚の下側に、首の無い石龕仏が祀られています
首の変わりに、誰が置いたのか小石が乗せて有ります
150cmの板石造りの石龕の中に、高さ75cmの坐像の仏様です
円形光背は径65cm
前に出した両手は早くから失われていたようです
お顔は30年ほど前までは有ったそうです
★所在地;奈良市川上町・木津川市梅谷北谷
★交通;近鉄奈良駅より バスで中ノ川下車 徒歩8分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;般若寺
参照;般若寺 春の花だより