推定樹齢は300年です 撮影日;2013.11.09
手向山神社「東大寺八幡宮」 の本殿に向かって右に有ります
樹高約18m、幹周2.4m
オガタマノキは暖地に生育するモクレン科の常緑高木です
花は約3cmで黄色みを帯び、とても良い香りを放つそうです
密に繁る葉は光沢があり、長楕円形で硬いが、ミカドアゲハの幼虫が食べます
昔は「賢木、栄木、さかき」と呼び、神事に用いました
現在用いられるツバキ科の「サカキ」とは別で、招霊(おきたま)の「おがみたまう木」が訛って「オガタマノキ」になったとそうです
秋に果袋の中に真っ赤な丸い実が成り、振ると妙な澄んだ音がするそうです
天宇受売命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で踊った時、手に持っていたのが「オガタマノキ」の小枝で、神楽鈴の起源だそうです
摂社若宮の拝殿横に「菅公腰掛石」が有ります
「このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」
昌泰元年(898)10月、宇多上皇の吉野宮滝御幸に随行した道真一行が奈良に立ち寄った時に詠んだと伝えられます
歌に詠まれる手向山とは大和と山城の国境の平城山(ならやま)の峠を指すと言われていますが、ここ手向山八幡宮で詠まれたという言伝えも有ります
★所在地;奈良市雑司町(手向山八幡宮境内)
★交通;近鉄奈良駅より バスで「東大寺大仏殿」下車 徒歩10分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★問合せ;