古くは万葉集にも記述された由緒ある滝です 撮影日;2014.05.19
音無川にかかる落差50m級の段瀑です
上段は高さ3mほどの小滝ですが大きな滝壺が有ります
二段目と三段目は25m程の直漠
黒い岩壁と吸い込まれていくように落ちていく流身がとても美しい
最下段は2mほどの小滝で、淵を作って左へゆっくり流れていきます
第21代雄略天皇がこの地を狩に訪れた時
天皇の臂(ひじ)に虻(あぶ)が食いついたのをどこからともなくきた蜻蛉(とんぼ)が噛み殺したという伝説から名がついた滝
このため、この地を蜻蛉野(あきつの)と呼び、現在あきつの小野と呼ばれています
その後も天武天皇、持統天皇も行幸し、宮人たちも多くこの地を訪れたことが万葉集に記されているほか、松尾芭蕉をはじめ、多くの文人墨客もこの滝を見に訪れています
芭蕉門下の俳人・宝井其角の句碑が滝にかかる橋のたもとにあります
「三尺の 身をにしかうの しぐれかな (其角) 」
天気がよければ滝に虹がかかることから、この周辺は「虹光(にじっこう)」ともいわれます
やまとの水(平成3年12月選定)にも選ばれています
滝周辺は公園として整備され、4月中旬にはしだれ桜がきれいです
滝までは遊歩道で5分ほど
上からも、休憩所のらせん階段をくだって下からも滝を見ることができます
気軽に立ち寄れる滝です
こちらもご覧ください⇒蜻蛉の滝スライドショー
★所在地;吉野郡川上村西河
★交通;近鉄大和上市駅より バスで「湯盛温泉杉の湯」行「西河」下車 徒歩20分
★駐車場;有ります (あきつの小野スポーツ公園)
★見学;自由
★問合せ;