飛鳥時代〜白鳳時代の登り窯跡です 撮影日;2014.09.07
現在の「イーストヒルズ勢野」の住宅開発に伴う発掘調査で4基の瓦窯が発見されました
1996年に調査され、その後1・2号窯が150mほどの現在地に移築保存されています
平成16年7月に町指定の文化財となっています
本来は1号窯から4号窯まで在りました
年代順では3号窯(6世紀末から7世紀初頭)⇒2号窯(7世紀中頃から後半)⇒1号窯(2号窯にやや遅れる)⇒4号窯(1号窯にやや遅れる)の順で築かれています
3号窯は地下式無段登り窯で、瓦と須恵器の両方を焼いていたようです
2号窯と1号窯は地下式有段登り窯で瓦のみを焼いていました
4号窯は地下式有段登り窯で、未使用のまま放棄されていました
2号窯からは「平隆寺式」と呼ばれる軒瓦が生産されていました
全ての窯において平隆寺の造営に関わるものであることが推定できます
平隆寺の北方の丘陵は今池瓦窯のほか上ノ御所瓦窯が有ります
平隆寺の北北東400mほどの所にはツクシ山窯跡が有ります
この辺りは、古代の瓦生産地帯であったとみられる
★所在地;生駒郡三郷町勢野北2-5
★交通;近鉄勢野北口駅下車 徒歩8分
★駐車場; 有りません
★見学;自由
★問合せ;0745-43-7332(三郷町役場 生涯学習課)