役行者ゆかりの行場です 撮影日;2014.10.04
蟷螂(とうろう)とはカマキリのことです
天井が低くトンネル状の洞内は、頭を上げるとすぐにぶつけてしまい、「出る杭は打たれる」の教え修行の場として現在でも多くの修行者が訪れています
また、腰をかがめて修験の行者が洞に入っていく姿が、カマキリの歩く姿に似ていることからこの名が付けられたと言われています
飛鳥時代に役行者が〝大峰山一之行場〟として開いた修行の場です
岩燕の越冬地としても知られ、奈良県の天然記念物に指定されています
訪問時はお休みだったので、門は閉まっていました
蟷螂の岩屋の入口右側に石段が有り、そこにも小さな洞窟が口をあけています
失礼して覗かせてもらいました
もちろん、中は真っ暗
蛇腹が見れました
この蛇腹は、洞窟が水没していた時代に、地下水の流れや流速の変化で発生する小さな渦によって作られたものです
100mほど下流には、蝙蝠(こうもり)の岩屋が大きく口を開けています
今から1300年前の飛鳥時代に、役行者が大峰山開山のみぎり、この洞窟を仮の住まいとして修行をした場所です
「籠り(こもり)の岩屋」と呼ばれていたようです
いつの時代からか、洞内に生息するコウモリに合して〝蝙蝠の窟〟と呼ばれるようになったそうです
さらに下流には神泉洞(中へは入れないようです)が有ります
★所在地;吉野郡天川村洞川
★交通;近鉄下市口駅より バスで「洞川温泉」下車 徒歩30分
★駐車場;なし
★見学 入場料; 大人300円
★休館日;11月30日~4月末は閉門(夏休み期間中以外は土日のみの営業)
★開館時間;9:00~17:00
★問合せ;0747-64-0333(洞川温泉観光案内所)