こんな山の高所に、よく造ったな~と思える古墳です 撮影日;2014.01.04
生駒山の標高360mの南側斜面に築造され終末期古墳です
東西15m・南北18mの方墳です
南側は3段、東西は2段に石を並べ、区画していたと考えられます
現在は、1段目の南側石室入口から西側へ続く部分と、2段目の西側に列石が残っています
石室は南に開口する無袖型の横穴式石室です
長さ6.35m・幅1.9m・現状高さ1.9m
羨門部が奧より低くなっています
天井部が低くなった部分が羨道部、奧が玄室部と考えると、玄室の長さは5.1m
羨道の長さ1.25m・高さ1.5m
羨門部は外側に向って八の字形に開き、1段目の列石へと続いています
石材は周辺で産出される花崗岩で、表面を平に加工した切石に近いものです
玄門付近の上部に、4cmほどの穴が有り、閉塞の施設があったことが考えられます
石室形態から、築造年代は7世紀中~後半と推定されています
被葬者は、「日下氏」との関係が考えられます
★所在地;東大阪市日下町8丁目
★交通;近鉄石切駅下車 徒歩40分
★駐車場;なし
★見学;自由
★問合せ;
≪行き方≫
石切駅から旧生駒トンネル脇を通って、生駒縦走コース(くさかコース)の登山道を登っていきます
登山道に入って35分程で古墳への分岐に着きます
分岐から5分ほど尾根道を下っていくと有ります
日下神社近くの溜池脇(孔舎衙健康道場跡)から登っていくコース(近道)も有りますが、かなりハードです