十輪院の庭園には古い石造物が多く有ります 撮影日;2013.04.14
「石造不動明王」
鎌倉時代中期のもので、火焔光背に朱・黄土で彩色されたあとが残っています
高さ 203cm
板状の花崗岩の前面に不動明王の立像が厚肉彫りされています
右手に利剣、左手に羂索を持つ
古い不動明王像の傑作といわれています
「石造菩薩立像」
鎌倉時代中期の作、高さ約200cm
長方形の花崗岩の前面に合掌形の観音菩薩像を刻んでいます
顔は半肉彫りですが、下にいくほど彫りは浅くなっています
下部が割れています
「愛染曼荼羅」
彫りが薄くなっていてほとんど判別できませんが、鎌倉時代の作です
表面を六段に分け、五輪塔が数多く線刻されています
下二段中央に愛染明王の種子「ウーン」が薬研彫りされています
安山岩製で、高さ130cm・幅150cm
「石造りの祠」
十輪院の鎮守社だったようです
向かって左が「伊勢大明神」、右が「春日大明神」です
生けの中島にも石造りの祠が有ります
「十三重石塔」
上部の三層が失われ、現在は十層になっています
初層が極端に大きく作られています
明治の廃仏毀釈で流失していましたが、昭和50年代に所有者が亡くなって戻されたそうです
十三重石塔横の覆屋内には、市指定文化財の「興福寺曼荼羅石」が有ります
★所在地;奈良市十輪院町27
★交通;市内循環バスで「福智院」下車 徒歩3分
★駐車場;有ります
★入場料;見学自由
★閉門日; 月曜日(祝日の場合は火曜日)、12/28〜1/5、1/27〜28、8/16〜31
★開門時間;9:00〜17:00
★問合せ;0742-26-6635