
撮影日;2014.11.30
北城は南城より約60mほど低く、大規模な平坦面が残っています
天文年間(1532~55)十市遠忠が築いたと伝えられ、十市城とも呼ばれます
のち、秋山氏が侵出し、十市氏は山麓の十市城(十市城跡)に移りました
その後、竜王山城は松永久秀の支配下となり、北城を中核に大きく改修されます
本丸を中心に時の丸・辰巳の櫓などの曲輪が築かれ、虎口・堀切・竪堀・石垣など大和屈指の山城となりました
北東に設けられた空堀は、土塁を組合わせた見事なものです
往時は石塁であったと推定され、城址最大の見どころです


竜王山城は、戦国時代、筒井氏・越智氏・箸尾氏と並んで大和四家に数えられた大名十市氏の築いた壮大な山城です
山頂の南城と北尾根の北城からなります
別々の城が一つの城を形づくる連郭式山城です
南城と合わせると、面積としては信貴山城を抜いて大和一の中世城郭となります

★所在地;天理市田町
★交通;近鉄

車:県道247号線を天理ダムから南下 藤井町への分岐を右へ
★駐車場;有ります(無料)
★見学;自由
★問合せ;
北城本郭跡からの眺め

北城・南城からの眺望は抜群で、とくに南城の本丸からは快晴の日には明石大橋が見えるそうです