
鞍岡神社の社殿は、鞍岡山4号墳の上に建っています 撮影日;2014.12.07
4号墳は径30mほどの円墳でしょうか
ほとんど平削されていてます
1号墳は径25mほどの円墳と思われます比較的良好に墳丘が残っています
古墳時代前期末の築造

2号墳はバイパス工事で南半分が消失しています
東西方向が30m、南北方向が20m以上の円墳
高さは3~3.5m
幅1mほどの周濠あとが見れます(空濠のようです)
2009年に調査されています
主体部は7.4m×3.4m×1.6mの巨大な墓壙に二基の割竹形木棺が並べて埋葬されていました
西棺は長さ6mで、盗掘のため副葬品はなく、棺外に鉄剣が五本並べられていました
東棺は長さ5m、未盗掘で国産の青銅鏡、管玉、勾玉が副葬されていました
棺外には臼玉、勾玉、ガラス製小玉が置かれていました
これらの副葬品の状況から、西棺は古墳の主で武人として活躍した男性、東棺は女性が被葬者と考えられます
古墳時代中期初頭の築造

鞍岡山3号墳は径40m・高さ6.5mの円墳だそうです
2004年に調査されていますた
南山城最大の円墳で、段築はなく、まんじゅうのように丸い斜面を地山を削りだして造られています
墳丘表面を粘土で覆い、そこに川原石を差し込んで葺石としているので、葺石の保存状態がかなり良好でした
墳頂には大きな盗掘坑がありましたが、粘土槨はかなり遺されているようです
墳頂部には円筒埴輪列の基底部が現位置で残っていました
また、墳丘北側の平坦部にひょうたん型の島状遺構を検出
高さ30cmくらいで低い墳丘と葺石が施されています
巣山古墳と類似しており、何らかの祭祀の施設と考えられます
内容、保存状態ともに優れた注目すべき古墳です
築造は古墳時代前期後半
★所在地;精華町下狛
★交通;JR・近鉄

★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;
参考;八幡木津線関係遺跡(鞍岡山2号墳・下馬遺跡・片山遺跡)